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「運」の意味

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今では人気、実力ともに押しも押されぬ人気者になった早稲田大の1年生、斉藤祐樹投手。

最近では6大学リーグでチームトップ(リーグトップも?)の4勝、さらに日本大学野球選手権で早稲田大を30数年ぶりの優勝に導き、自らもMVPに選ばれた。加えて、昨夏の西東京大会での(早稲田実業vs)都立昭和高戦以来、28戦無敗という記録も続けている。運をも味方につけた偉業と言える。
六大学野球で優勝を決めた際のインタビューで、斉藤投手は「実力とは別に何かをもっている感じはあります。でも、その運ももうすぐ使い切る頃じゃないですかね。」と言っていた。

それを象徴する試合、日本大学選手権の二回戦(九州国際大学戦)。2点リードの9回2死から早稲田大は、完封目前の松下投手から斉藤投手にスイッチ。バッターは相手の4番打者だったと思う。直球2球で追い込み、2-0から投げたアウトローの直球は左中間を破る飛球となった。結果的には、2人目の走者がホームで見事な中継プレイの末、タッチアウトになってゲーム終了。テレビで生中継を見ていて、最後の最後でハラハラドキドキさせられた試合だった。

その後も準決勝、決勝と投げ、チームを優勝に導いた。

直後のニュースで放送されたインタビューでの斉藤投手のコメントがまた印象的だった。 「運は使い切らないものですね。一生何かをもっている、こういう人生なのかなと思います。」一見、人によっては多少、偉そうな言葉に聞こえるかもしれない。でも、自分には、斉藤投手が自分自身を客観的に見て思った言葉のように聞こえた。

物事には、自分にはコントロールできる部分とそうでない部分がある。
「運」とは、まさに後者の部類に含まれる。斉藤投手のコメントの一部(運は使い切らないもの≒コントロールできないもの)にもあるように、彼は「運」の意味をしっかり理解している。この感覚は、ヤンキースの松井秀、イチロー両選手にとても近いものなのかもしれない。

自分も持っているが、イチロー選手のことを書いた数冊の本、松井選手の著作本「不動心」を読んだことがある人なら、そのような点に気付くことは比較的容易なことだろう。
もしまだなら、ぜひ読んでみてほしい。

松井選手は、結果の良し悪しに限らず取材に応じ、時にはニューヨークのメディアに厳しい批判を書かれても、そのことを気にすることはなかった。

イチロー選手も、今では記録と切っても切り離せない存在となったが、打撃部門のタイトルのことに話が及ぶと、話を打ち切るのだという。

自分にコントロールできることと、できないことを自分の中で見極める。そしてコントロールできないことには気にかけない。

これが一流の中の一流をいく選手の条件であると言えるのかもしれない。
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